そもそも『脂肪酸』とは??

【脂質】と【脂肪】と【脂肪酸】

【脂質】
●三大栄養素の一つ(タンパク質・炭水化物・脂質)
●総称のこと

【脂肪】
●食品中の脂肪は脂質や脂肪酸の双方を指すことが多い
●常温で固体の油脂を脂肪と呼ぶこともある(常温で液体を油)
●栄養学的には脂質という
●実は定義が曖昧でその場合によって指すものが違ったりする
●脂質とほぼ同義と考えて差し支えない(と思う)

【脂肪酸】
●脂質を構成する主成分の一つ
●《飽和脂肪酸》《不飽和脂肪酸》《トランス脂肪酸》に分けられ、不飽和脂肪酸の中でも《一価不飽和脂肪酸》と《多価不飽和脂肪酸》とに分けられる

要するに、
脂質 ≒ 脂肪 > 脂肪酸
※脂質と脂肪はほぼ同義で脂肪酸はその中の一つ
ということです。

で、【トランス脂肪酸】とは?

名前の由来に関しては〔トランス型〕という繋がり方があるそうで、そういう名前だそうです。

そしてトランス脂肪酸とは、
★脂質(脂肪)の中の脂肪酸
★脂肪酸の中のトランス脂肪酸

です。

トランス脂肪酸が含まれる食べ物

★天然の動植物の中にもちょっとだけ存在します。(牛脂・山羊脂)
●マーガリン・ファットスプレッド・ショートニング
●ファーストフードのフライドポテト(モスバーガーやロッテリアは『使ってません』の表示有)
●ビスケット・パン・ケーキ・スナック菓子
●インスタント麺類
●冷凍食品類
●ドーナツ・ピザ
●揚げ物

このように大量生産の食品等には概ね入っています。
現在ではトランス脂肪酸=悪の考えが根付いてますので、以前程では無いでしょう。
しかしながら、日本は未だ諸外国と比較するとトランス脂肪酸自体への使用制限は甘いと言わざるを得ません。
ですが、各メーカー自体は自主的に規制努力はされているようです。
しかしながら、今なおマクドナルドのフライドポテトやマーガリン類を始め多数の商品に『ちょっとなんだから身体に影響は全くありませんよ!』との旨の表示と共にトランス脂肪酸が当たり前に使われているというのも現状です。

じゃあトランス脂肪酸のメリットってなんなの?

●食感が良くなる
●コストが安い

この2点です。それだけです。企業にとっては最高でしょう。
具体的にいうと、『サクッ』『パリッ』『フワッ』、とそんな感じです。

安価にこれを表現することができるとなると、最高ですよね。

ただただ、カラダには悪かったと。

トランス脂肪酸が身体に与えるデメリットって?

●LDL(悪玉コレステロール)を増やす
●HDL(善玉コレステロール)を減らす
●心疾患のリスクが上がる(特に冠状動脈閉塞・狭心症・動脈硬化)
●認知機能の低下
●アトピーやアレルギーへの悪影響を及ぼす疑い
●不妊症

※特に工業的に生産されたトランス脂肪酸のデメリットは科学的に実証されているようで、心疾患による突然死のリスクも高くなり、その他糖尿病、高血圧への悪影響があるということです。

個人的な考え

ちょっと前までは素晴らしいものとしてもてはやされていた物質。

時代が過ぎて様々なことが新たにわかってくることによっていつの間には悪の化身のような扱い。

そんなことがトランス脂肪酸だけではなく、他にも物凄くたくさんあると思います。

衣類の化学繊維なんてまさにそうですよ。

温かい、軽い、気持ちイイ、安い素材が実は肌にとってはストレスでしかない。

衣服についてはちゃんとリスクを知ったうえで上手に使い分ければいいと個人的には思っていますが、やはり大事なのは情報だと考えます。

知らないということは危険であり、考えないということは悪です。

今現在当たり前に使用しているものでも近い将来その素性やデータがわかってきてある日良いと思われていたものが覆されることは日常です。

今は超々必須とされているコロナのワクチンに至っても、数年後にわかることが少なからずあるはずです。

まぁ、コワイですね。

肝心の美容にとってのトランス脂肪酸ですが、言わずもがな避けるべきです。

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